塾経営者の森田晋平氏がインドアの「ZENGOLF」を都内に立ち上げたのは、2012年のことだった。3号店の開業は2018年と間が空くが、これを機に毎年10店舗ペースで出店を続け、首都圏に51店舗。「年商20億円はインドア業界トップだと思います」と、激戦市場で覇権を握る。次なる目標は2030年までに100店舗50億円の構想。だけではなく、首都圏にゴルフ場3コースを持ちたいと大きく出た。すでに複数の案件を商談中で、現実味を帯び始める。将来構想を含めて縦横に聞こう。(聞き手・片山哲郎) けっこうマッチョなんですね。「ありがとうございます。健康で活力があったほうがいいと思って、筋トレをやってるんですよ。もっとゴルフの練習をしなくちゃと思うんですが、筋トレに集中しちゃって」ベビーフェースだから押し出しを強くしようとか?「かもしれません。今のご指摘で深層心理が顕在化しました(笑)」ビジネスのほうもマッチョな感じで伸ばしてますが、もともと学習塾から出発してるんですね。「そうなんです。簡単に話しますと家業が埼玉の川口で材木屋を営んできて、荒川を使って材木を運んでた時代もありました。長男の私が継ぐのは当たり前という環境で育ったわけですが、家族会議で『時代的に難しい』って話になって。継ぐことを前提に住宅メーカーに就職して、30歳ぐらいで戻ろうと思っていたのにやることがなくなって」自分の人生を見つめ直した。「はい。何がやりたいのか真剣に考えて、それで浮かんだのが教育事業だったんです。中学のときに先生になりたいって願望があって、それが思い起こされて、なんの準備もなく子供の英語教室を(笑)。公民館とか祖地域住民の寄合所インドアを通じてつくる文化的価値037DECEMBER 2024
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