2階がオフィスで、延べ床面積は合計200坪。社員は現場のプロとオフィスワーカーを合わせて135名ですが、このオフィスには28名が在籍しています」セクションはどんな感じですか。「大きく分けて店舗運営と本社機能のふたつです。本社は総務・経理・人事などのバックオフィスと、マーケティングや店舗開発の役割を担っていて、店舗運営の部署は直営店をスーパーバイジングするエリアマネージャーが巡回してます。店舗がキレイに保たれてるとか、言葉遣いや数字の管理もします」インストラクターの管理も大事でしょう。たとえば生徒をゴルフ場に連れ出してレッスンして、お金を自分のポケットに入れるとか。これをやられると組織が機能しない。「ですから規則上、外に連れ出すラウンドレッスンや食事は禁止で、連絡先の交換もダメです」 違反したらクビ?「んー、そこは内容によりますね。たとえばセクハラですが、お客さんに対してだけではなく、女性スタッフに対しても御法度なので、その都度キッパリと判断します」 了解です、大体御社の概要がつか親から『ここでやれ』と半強制的にやらされたみたいな(苦笑)。場所は浦和で、エリアとしてはいいんですが、駅から遠い住宅地だから、仕方なく、細々やるしかないかなと。義理の親子という人間関係だけでオープンした店舗なんです」なんか、個人事業主に毛が生えたような話ですね。途中の細かい話は別にして、組織的にチェーン展開を意識したのはいつなんですか。「それが、3店舗目なんですよ」義理の父親の?「そうなんです(笑)。上手くいかないと思ってた浦和の店がアッという間に会員200名を超えたのは、駅チカじゃなくても駐車場を完備していて、ゴルファーは車で動くから便利だと。駅から遠いから家賃も安くて、その意味では義理の父の、」眼力があった?「結果的に、なんですけど(苦笑)。それで広げられると気がついて、出店攻勢が始まります。2018年からは毎年10店舗ぐらい、コロナ禍でも突き進みましたが、おっしゃるような組織論で広げたわけではなく、社員3~4人で全ての業務をガチャガチャ進める状況が3年ぐらい続くんですね。物件探してチラシ撒いて面接して、店長もやって、毎日がすっごく忙しくて、楽しくって」会社デカくするぞって?「そうなんです。全てが間に合わないことの連続で、オープン前日まで店の裏側が未完成だったり」コロナ特需の時勢に乗って、闇雲に増やしたわけですか。それともコンセプトは明確にあった?「そこは闇雲ではなく、コンセプトは当初からありました。1号店で意識したのはサブスクモデルのパイオニアになって、スクールで打席料を頂く文化を根付かせること。あとはしめました。次に今後のチェーン展開について伺いますが、当初からチェーン化は意識してたんですか。「正直な話、意識はしていませんでした。1号店の神楽坂はいろんな組み合わせが上手くいったものの、ゴルフ人口はずうっと減ってるから広げるのは難しいと思っていたんです。ただ、神楽坂の店が縁で、翌年にさいたまスーパーアリーナの話が来たんですね。アリーナの1階に11打席のレンジが居抜きであって『やらないか』と言われまして」2号店は居抜きだった?「そうなんです」で、3号店は?「3号店はかなり間が空いて、2018年なんですよ。この店は義理の父目指しているのは愛されるスナック040
元のページ ../index.html#40