日ゴルフが展開する自社ブランド『ターフデザイン』発売に合わせて毎年開催し、話題となる「ディスプレイコンテスト」。今年は全国から48店舗が参加し、インスタグラムの『TURFDESIGN』公式アカウントにて売場を掲載。4月から6月まで実施され、グランプリを受賞したのが佐賀県のゴルフ場、武雄・嬉野CCである。「最初はなぜかピンと来ていませんでした。よく考えたら、全国の参加ショップのなかで選ばれた結果だと思い、ジワジワと喜びが増してきました。そして、朝日ゴルフの吉川さんの協力があっての受賞ということに、感謝と喜びが大きくなりました」と同CCの市川美佐子さんが相好を崩す。売場での大陳は、いかに目立たせるかがポイントになる。そこで、ターフデザインのカラーを全面に押し出す売場づくりを実施した。朝日ゴルフの吉川通彦氏がこう話す。「新作のグラデーションシリーズと前作のレトロポップのキャディバッグをメインに並べて、ボストンバッグ、手前にミニトートと全体的にバランスよく配置をすることができました。視認率アップには効果的な売場づくりになったと思います」その他の演出や陳列は、木製什器を組み合わせたり、ラインアップを訴求するPOPを設置するなど、創意工夫で売場をつくりあげたという。さらに、幅広い層にアピールできるように、女性用化粧ポーチをヒントに商品化した『ゴルパカ』をレディスゴルファーへ向けて陳列するなどバラエティー豊かな品揃えを実施し、より魅力的な売場をつくっていった。その結果、多くの来場者の注目を集め、売上アップに結びついたという。武雄・嬉野CCは、長崎自動車道嬉野ICから5分の距離に位置する「お茶」、「やきもの」、「温泉」に囲まれた丘陵コース。昨今は韓国からのインバウンドも手伝って、売場づくりにも力を入れている。その1つの取り組みが、『ターフデザインディスプレイコンテスト』だった。各店舗の陳列技術や演出力、POP、開催期間中の販売実績、SNSなどの採点項目を踏まえ、総合的な売場づくりが審査されるが、「コンテストの実施で、年々陳列技術が底上げされ、発想力などもレベルアップしています」と吉川氏。「その効果を確認できるのが、メーカーのディスプレイコンテストです。外部の評価により、さらに売場づくりが向上していきます」と市川さん。ディスプレイコンテストのメリットは、トライアル購入的な要素もあることから、終了後、定番売場に戻ってもリピート購入の割合が高まることにあるという。同コンテスト責任者の朝日ゴルフ江藤俊課長が次のように総括する。「今後も5年、10年と継続開催し、多くのショップに笑顔と感動を与えられるコンテストにしていきたい。そして、将来的には一般投票を審査に加えたい。ショップを評価するのはその先のゴルファーだと思うので、ゴルファーとより繋がれる仕組み作りを構築したいですね」今回、ゴルフ場からは17件と前年比2倍以上のエントリーがあったという。ピンポジスポットの設置で獲得した販路を完全顧客化スプレイコンテストはそのような役割も担っている。。ディ(浅水) ― 朝 035グランプリ受賞の武雄・嬉野カントリークラブ左から同CC市川美佐子さん、奥山早苗さん、朝日ゴルフ吉川通彦氏。毎年開催、『ターフデザイン』ディスプレイコンテストに込めた想いDisplay ContestDisplay Contest
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