1976年9月、社団法人ゴルファーの緑化促進協力会として設立され、2011年10月、公益社団法人ゴルフ緑化促進会(GGG)に変更。ゴルフ場の乱開発が社会問題化した70年代、その贖罪を含めゴルフ界唯一の「環境団体」が誕生した。地球沸騰化による酷暑は連日、ゴルフ市場にも容赦ない。今こそ出番のGGGだが、木滑和生理事長は「財源が乏しい」と腕組みをする。住友ゴム工業の副社長(現常勤監査役)時代にはSDGsも担当するなど、環境問題に詳しい同氏が、ゴルフ界の環境意識に警鐘を鳴らす。(聞き手・片山哲郎)アゴ髭を生やされたんですね。とてもお似合いです。「いえいえ(苦笑)。ヒゲは片山さんがベテランでしょう。初めて会ったときから生やされて」顔が扁平だから30年以上ヒゲでごまかしてます。それはともかく酷暑です。地球沸騰化の時代になってゴルフ界はどうなるのか? とで、ゴルフ界唯一の環境団体にご意見を伺いに来ました。「何を話せるかわかりませんが、よろしくお願いします」まず、住友ゴムの副社長時代にSDGsの担当もされていた。そういった知見を含めて近年の環境問題からお願いします。「そうですか。まず前提として、今はそういう立場にありませんから、住友ゴムの立場でお話しすることはご容赦ください」一般論でけっこうです。「わかりました。皆さんご存知の一般論で申し上げますと、住友ゴムは売上の9割がタイヤなので、タイヤ業界の会社です。タイヤの業界はエネルギーを沢山使うんですね。そういう企業である以上、環境面ではサステナビリティの長期方針を出して、マテリアリティの部分についても理解というこゴルフ業界唯一の環境団体に聳える資金と意識の障壁 041
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