事業がないんですよ。別の言い方をしますとね、収益事業が見当たらない。見つかれば、収益事業も併用してこの団体を維持したいけど」なんか、サステナブルじゃない話 「サステナブルではないですよ。だかになってきましたけど。らもう、何年かしたら閉めないとあかんのかと思いますけど」そんなこと書いていいんですか。「はい、構いません」……………。「存続することが世のためになると思うから、どこまでやれるか頑張ってるんです。だって、今まで100億ぐらい寄付を頂いて、200万本植栽してるんです。今日申し上げた活動を1年でも長く続けることが世のためになると思うから、私はボランティアしてますけどね」コロナバブルで異業種が沢山参入した。彼らは業界に「本気」を見せるためにゴルフ界で公的活動もしたいんです。だけどプロを目指す若者向けに賞金大会を開くぐらいで。ベタですが、緑化促進の大会やって協賛金集めて、ワッペン売って。「そういう会社があれば収益事業として認定してもらって、内閣府に出し直せばいいから可能でしょう。実際、我々の主旨に賛同したニューカマーも寄付してくれましたが、翌年に『やっぱやめるわ』って」寄付した成果が見えない?「見えてるんですよ。こういう活動しましたよって伝えますから」じゃあ気が変わった?「まあそうですね。僕自身、自分のコネクション使って少額だけど、ゴルフ場チェーンから頂いたり、個人的な付き合いで『協力してよ』って集めてますが、それとて環境保全の意識じゃなくて、個人的なつながりだけで。我々の活動に意味を感じない人が多い時代だから、こうなったんだろうなと思ってますけど」酷暑だし、ゴルフ界唯一の環境団体として素晴らしい実績と仕組みもある。それだけに歯痒いですね。「そうですよッ。今の時代だからこそ『こんなに大事なことやんか』って思うんやけど、賛同者が少ないことが非常にジレンマなんですよ。捨て鉢になってるわけじゃなくて、必死に頑張ってるわけですよッ」クラウドファンディングは?「それも考えたけど賛同者が集まらない。『漆』の話なんかめちゃめちゃいい話で、本来は国の仕事じゃないですか。こういった課題を探して認定して、実際の活動にもっていく。ボクら国の代わりにやってるぐらい思ってますよ。だけど現実は今の状態なので、あと2年か3年で…」組織の維持と活動の維持はイコールなんですかね。「ですから本来、この活動はJGA(日本ゴルフ協会)がすべきだと思いますし、引き受けてもらえることが私の今の望みです。JGAにすれば『芝草』などでそれなりにやってると言うかもしれませんが、ゴルフ業界の話じゃなくて、取り巻く環境改善の話なんです。JGAはゴルフ界の統括団体だし、運営資金の多くはゴルフ場が出してるじゃないですか。もっと強くなって、リーダーシップを発揮してもらって、GGGの活動を含めてね、業界を引っ張ってもらいたいですよ」JGAはゴルフの振興を定款に載せてます。それもあって沢山の委員会がありますが、マンパワーの不足を嘆いてますよね。「だと思います。だから僕は、そこを根本的に改善することが大事だと思っていて、今日言いたかったことのひとつがそれなんですよ。お金やヒトが必要なら、集めればいい。JGAは財団法人ですが、僕が理事をやっている河川財団を見ても、ふつう財団法人には基金があって、河川財団は数百億もってます。その基金の運用益で活動してるんですよ。そういう組織体に変えないと常に会員数や加盟金の増減に振り回される。仮に100億の基金があって、上手く運用すれば3億4億は出てきます。どんな運用をするかは別にして、安定基盤をつくって、R&Aとまでは言いませんが、強い組織になるべきだと思います」JGAのトップは名誉職です。改革とか、闘争的じゃないですよね。「名誉職は構いませんが、実質的に運営するトップなんですよ。優秀な経JGA100周年もっと強い牽引力を046
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