GEW9月号
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限りゴルファーが自分でやる。もともとキャディは、なにもかもやってくれるためにいたわけではない。語源は、どうもフランス語からきているらしい。かつて読んだ本の中に、そのことばの由来が書いてあった。フランスの女性が、スコットランドでゴルフをするときに、連れて歩いた若い美青年を指してキャディと呼んでいたという。「神戸ゴルフ倶楽部が開場したのが、1903年ですからもう110年以上の歴史があります。この佇まいや古くからの家具などを、しっかりと維持していくことは大変ですが、なんとか遺しておきたいと思っています。この籐の家具は、冬のクローズのときに修繕に出して、丁寧に使っているんですよ」と、数年前まで支配人を務めていた池戸秀行さんが教えてくれた。神戸ゴルフ倶楽部に漂う空気感には、100年を超えるゴルファーの情熱がこもっている。  0491949年2月24日神奈川県逗子市に生まれ。立正大学仏教学部を経て、週刊アサヒゴルフ副編集長ののち、1977年に独立。フリーのゴルフジャーナリストとして活躍。著書に「タイガー・ウッズ伝説の序章」「伝説創生」など。2011年に「ブッダに学ぶゴルフの道」(中央公論新社)を発売など。日蓮宗の僧侶。三田村 昌鳳みたむら・しょうほう

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